鉄壁の就業規則トップ> 北見昌朗からごあいさつ

北見昌朗からごあいさつ

「さあ働こう」と全社員が言ってくれるような就業規則を作ろう

お互い様の精神を形にする。それが就業規則。私はそう思います。あなたは?

『お客様あっての会社』、『社員あっての会社』、『会社あっての社員』

就業規則のホームページを作るにあたり、一言ごあいさつさせていただきます。

北見昌朗が好きなのは『お互い様』という言葉です。世の中は、いろいろな人がいます。同じ人はいません。みな違っています。その“違う”ということを知ることは大切だと思います。互いの“違い”を知るということは、互いに認め合うということにつながるからです。

会社に関係する人にも、いろいろな人がいます。『お客様』はもちろん一番大切です。お客様がいなければ、会社がないからです。そして『社員』も大切です。社員が毎日の仕事をして下さっているのですから、社員がいなければ仕事になりません。そして『会社』も大事です。その会社が潰れてしまったら、社員だって路頭に迷います。

そう考えてみれば、みな『お互い様』です。だから『お客様あっての会社』、『社員あっての会社』、『会社あっての社員』です。

就業規則は、その『お互い様』の精神で作っていけば良いと思っています。

愛知県グラフ

このグラフは愛知県の中小企業の賃金の総額をプロットしたものです。横軸は年齢、縦軸は金額です。20代の男性社員の過半数が25万円未満で手取り10数万円台です。サービス残業でもめる要因はこの低所得にあります。

『お客様あっての会社』 だから、もっと働こう

会社があるのは、社長のおかげでも、社員のおかげでもありません。あくまでも、お客様のおかげです。言うまでもなく、事業の本質は顧客の創造にあります。

会社がお客様のためにある以上、就業規則も実はお客様のためにあるのです。選択の権利はお客様にあるのですから、会社はサービス業としての原点に立ち、お客様から選ばれるようにサービス向上を図る必要があります。就業規則が、そのサービス向上につながる内容になっているかどうかが問題です。

就業規則は、会社と社員が協議して作ります。その際に忘れてならないのはお客様の存在です。お客様第一の精神です。

ある会社に出向いた時のことです。気になったのは、その会社の電話応対でした。12時1分になったら留守番電話に切り替えていました。そして17時1分になったら留守番電話に切り替えていました。

私は社長に留守番電話の件を訊きましたが、社員からの要望で留守番電話に切り替えたとのこと。私はウーンと思わず腕を組みました。そして、社長に対して「そんな精神ではお客様に嫌われます」と断言しました。「これでは、まるで役所ではないですか」とバシッと申し上げました。

就業規則は、その後、もちろん改められました。

『社員あっての会社』 だから、もっと労働条件を良くしよう

就業規則は、会社の憲法です。それがあるからこそ、社員は安心して働くことができるようになります。

定めることは、労働時間とか、休日とか、年次有給休暇とか、給与とか、賞与とか、服務規律とか、懲戒とかたくさんあります。社員にとっては、いずれも関心事です。それらが書面で整備されていたら、社員は安心できます。
社長が何でも独断で決めてしまうようでは、法治国家とはいえません。やはり就業規則が必要です。

それは会社と社員との間に信頼関係を構築するカギです。

なかでも、社員一番気にしているのは給与や賞与の規程だと思います。暮らしの糧ですから、昇給や賞与で、もっと良くしてあげたいものです。

『会社あっての社員』 だから、もっと業績を伸ばそう

社員の労働条件を定めるために、その内容をより充実させるには、会社が収益を上げることが必要です。会社が儲かっていなければ、社員の暮らしを安定させることができないからです。だから業績向上に対して、全社員が一致団結しなければなりません。この“一致団結”ということが重要です。

就業規則は、全社員に一致団結して働くことを求める内容であって欲しいと思います。だから社内秩序を破壊するモンスター社員が登場してきた際には、ビシッといえるものでありたいです。まともな、真面目な社員が気持ち良く働くことが出来るようにしてあげたいです。

会社は、お客様から支持されて業績を上げ、社員にもっと報いることができるようになって欲しいと念じます。そのために、まず就業規則の整備を―。