<就業規則編>
法定を上回る年休を消化して辞める社員
A社は、若手社員のBさんが急に辞めるといってきました。賞与を支給した直後に辞表を出し、年休を全部使って辞めるというのです。引継ぎもせずに、です。勤務年数はわずか3年ですが、一応退職金も規程に基づいて20万円支給されます。
ちなみにA社の年休は、4月に一斉付与されます。Bさんの場合は、法定ではない前倒しの年休分が11日含まれていました。
「年次有給休暇のムダ」にメスを
就業規則 この一文が効く!
就業規則は、付与を統一する会社がありますが、それでは法定を上回る年休を与えることになりますので得策ではありません。
管理事務の合理化をしたい場合は、次の例にありますように「賃金計算の締切日の翌日」に付与する形に切り替えれば良いです。そうすれば年12回しか発生しませんので、管理がずっと楽になります。
「入社日が属する月の賃金計算期間の初日をもって入社したものとみなして次の日数を付与します」
最適な人件費の管理を提案する(株)北見式賃金研究所 北見昌朗