<賃金規程編>会社の年度方針発表会に年休を使って休む社員
(社内の懇親会も全休)
A社は、社長さんがプンプンです。というのは、若手社員のBさんが、また年休を申し出てきたからです。
その日は、会社の新年度の方針発表会。全員が集まって真剣な議論をする場です。会場は一流ホテル。午前中は会議で、午後は立食パーティーです。ところが、こともあろうに、Bさんはその日に年休を申し出てきました。毎年そのように休むのです。
そのBさんは割り切った人で、同僚との付き合いも一切しません。職場の歓送迎会や忘年会も全休です。
社長にしてみれば、会社を無視されているようで面白くないのは当然です。
賃金規程 この一文が効く!
年休の消化は、労働者の権利です。会社には時季変更権がありますが、法的には難しさもあります。だから「年休を使わせない方法」を研究しても仕方ありません。
それよりも研究したいのは“貢献度の低い人がいづらくなる組織作り”です。
そのためにも“業績向上手当”と名付けている手当の採用をお勧めします。これが毎月の賃金明細に載りますと、自然に誰もが会社の業績に関心を持つようになります。
皆が真剣に働き出すと、そうでない人は会社にいづらくなります。
(株)北見式賃金研究所の賃金規程
[業績向上手当]
業績向上手当は、会社の予算を達成できた月に、達成度合いにより支給することとし、できなかった月に関しては支給しないこととします。
最適な人件費の管理を提案する(株)北見式賃金研究所 北見昌朗