立ち読みコーナー 『サッと作れる零細企業の就業規則』
まとめ
最後までお読みいただき、大変有難うございました。
伝説の就業規則について、いくらかイメージを持っていただけましたか?
実は私は、本を書こうなどと、数年前までは考えたこともありませんでした。また、私は字が下手なので、読むことは億劫ではありませんでしたが、こと書くことには、大変臆病でした。
そんな私が書く決心をしたのは、開業10年で、なにか自分に区切りをつけなければならないと決意したからであります。また、名古屋で私が入塾している、北見塾の北見昌朗先生やその他多くの塾生のかたが、本を出版されていることに、刺激をうけたのかもしれません。また、開業時から、尊敬しているランチェスター経営で有名な竹田先生のお話で、自分は大変字がへたくそで文章など一番苦手であったが、人の3倍かけてかいた。そして今ではベストセラーの本もでている。仮に文章が苦手な方は人の三倍かけて書けばいいとのお話をお聞きし感動しました。また、東京の竹内社会保険労務士事務所の竹内睦先生の本に以前私のことを紹介していただいたことなどの影響もあり、今回の出版にいたりました。多くの先生方のご支援があったからこそだと深く感謝申し上げます。
また、出版に際してブレインマークスの安藤社長そしてインプルーブの小山社長には大変お世話になり有難うございました。それに、経営書院の佐藤部長様のご指導には深く感謝申しあげます。
今回のテーマである、零細企業向けの、修業規則の本がいままで、ほとんど出版されていなかったので、わたくしでも書けたのではないかと思っております。この本に書かれているレベルのことは、同業者の社会保険労務士の方であれば、いたって常識であるようなことかと思います。
顧問先での、労務トラブルの相談をうけるなかで、人材の余裕のない零細企業こそ、法律では規定されていませんが、就業規則の作成は経営において大変重要であると、近年つくづく感じるようになってきました。今回ご紹介の伝説の就業規則であれば、多忙な零細企業の社長さんでも、比較的簡単に理解できる内容で、しかも条文数も22条と、本当にシンプルにまとめてみました。これですべての労務問題に対応できるとは、いえませんが、予想されるケースについては、あり程度対応できるのではないかと思います。
就業規則がないために、従業員との不毛な、お互いに後味の悪い争いは起こしたくないものです。なにかのご縁で一緒に働いてきた仲間です。かりに退社したあとも、良好な人間関係を維持して、従業員から、あの社長のもとで、働いていたことが、いつか感謝されるような、関係になりたいものです。
とかく、人は経済関係だけで、物事を考えますが、もっと人間としてどうあるべきかといった視点で、経営者も労働者も考える必要があるのではないかと思います。そんなふうに考えるとき、いくらかでも、今回提案の伝説の就業規則が、不毛な労務トラブル防止のお役にたてれば幸いと思っております。本当に最後までお読みいただき大変有難うございました。