鉄壁の就業規則> 勤務時間と休日 今の“相場”はどうなっているの?> 時短はサービス残業の温床になる
【就業規則の重要箇所】
勤務時間と休日 今の“相場”はどうなっているの?<3>
"鉄壁の就業規則"で、がサービス残業だったと訴えてくる前に見直す
時短はサービス残業の温床になる。これからは週40時間労働時間制にして、時間外手当をきちんと払う時代になる
総務部長 |
世の中は、時短が進んでいるようですね。ということは、当社も就業規則を見直して時短を取り組むべきでしょうか? |
北見 |
個人的には、反対です。これからは、むしろ、週40時間労働時間制にして、時間外手当をきちんと払う時代になると思います。例えば「週30時間労働時間制にして、実態はサービス残業だらけ」というのは、もう認められないのです。それぐらいなら「週40時間制にして、労働基準法を遵守して、時間外手当をきちんと払う方が賢明です。 |
総務部長 |
過度な時短は、むしろサービス残業の温床になるというのですね? |
北見 |
そうです。建前だけの時短が、サービス残業の温床になってきたことは否めません。先ほどは、東京都の「中小企業の賃金退職金事情」(平成23年度版)の内容を説明しました。年間の所定勤務時間は、1902時間となっていました。私に言わせれば、そのように時短したからこそ、今日サービス残業の問題で苦しんでいると言いたいです。 |
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