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就業規則と労働委員会
”鉄壁の就業規則”で、新聞沙汰にならないようにして下さい解雇撤回と賃金支払い命じる判決=福島
社会福祉法人「県福祉事業協会」(富岡町)が運営する南相馬市の知的障害者施設に勤めていた女性4人が不当に解雇されたとして、同協会を相手取り、地位確認と賃金支払いを求めた訴訟の判決が29日、福島地裁であった。松谷佳樹裁判長は「解雇する理由はなく、就業規則の手続きにも違反している」などとして、解雇撤回と賃金支払いを命じる判決を言い渡した。判決が確定すれば、約4300万円が支払われる。
4人は、同協会の運営する知的障害者施設「原町共生授産園」の栄養士と調理師で、2007年8月に解雇された。
訴訟を巡っては、県労働委員会が、同協会に対し、団体交渉に応じるよう命令を出した。同協会がこの命令の取り消しを求めて提訴していたが、同日、松谷裁判長が「協会には不当労働行為があったと認められる」として棄却した。
4人は、7月2日に同協会に対して職場復帰の申し入れをする。
同協会は「判決を見てから対応したい」としている。
[読売新聞社 2010年6月30日(水)]