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【就業規則の焦点!】 65歳までの雇用と年金<6>

65歳までの雇用を政府は義務付けようとしている。だが、正社員の仕事はイス取りゲームになっているので、若者の失業に滑車がかかりかねない

総務部長 高齢者雇用を進めると、結果として、若者の雇用に影響が出ませんか?
北見 大いに可能性があります。正社員の職はもはや“イス取りゲーム”になっている面があるからです。「進む継続雇用 落ちる就職内定率」です。現に次のような報道もあります。

◆大卒内定率最低68.8% 「就職大氷河期」突入か
 厚生労働省と文部科学省の調査で、今春の大卒予定者の就職内定率が前年同期を4・3ポイント下回り、68・8%と過去最低を更新したことで、“就職大氷河期”突入の懸念が一層高まった。就職難は、その世代の非正規雇用の常態化や所得低下などを招き、長期化は社会全体に大きな損失を与える。

■推計12万6000人
 政府によると、今春大卒予定者のうち就職希望者は約40万5000人。今回の内定率を当てはめると、約12万6000人が就職が決まっていない計算になる。

[読売新聞社 2011年1月19日(水)]

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